英検と旺文社の関係は?

英検と旺文社はどのような関係にあるのか

旺文社は、英検の過去問も出版していますし、対策本も多数出版しています。

また、日本英語検定協会と旺文社本社は、住所が同じ東京都新宿区愛住町(現・新宿区)です。

英検と旺文社はどのような関係にあるのでしょうか?

実は、旺文社と英検の間には、設立以来の密接な結びつきがあります。

そもそも、英検は旺文社の外郭団体として位置付けられ、歴史的・運営的に深い協力関係にあるのです。

 

英検誕生の経緯と歴史

旺文社は、1931年赤尾好夫が歐文社の社名で事業を開始したのがはじまりです。
1942年(昭和17年社名を旺文社としました。)「欧」の字を敵性語とする軍部の圧力といわれています。

1957年(昭和32年)、ラジオ番組『百万人の英語』を実現するために、旺文社の外郭団体として日本英語教育協会(現・日本英語検定協会通信教育部)が設立されました。ラジオ番組『百万人の英語』は、その後35年間続くことになります。

1963年(昭和38年)、英教に続く2つ目の外郭団体として日本英語検定協会が設立され、同年に第1回英検を実施されました。
翌年1964年の東京五輪開催を控え、日本人の英語力の向上が課題だった時期です。

英検は、当初から旺文社のリソースを活用して運営されてきました。赤尾氏は旺文社を基盤に検定事業を拡大、英検を全国的な英語テストに育てました。

英検は、1968年に文部省から認定を受け、2006年には文部科学省後援の検定となりました。

日本英語検定協会は2009年に日本英語教育協会と合併、2012年に公益財団法人化しました。
日本英語検定協会は旺文社の「外郭団体」として位置づけられています。

2026 年現在、日本英語検定協会は英検(実用英語技能検定)をはじめ、年間で延べ450万人が受験するさまざまな試験を運営しています。

 

英検の問題は誰が作っているの?―作問委託?

「英検問題の作成は旺文社に委託され、旺文社スタッフが実務を担っている」旨の記載はあちこちでみられます。一方で、公式文書での記述は見つけられませんでした。

この点、現在はともかく、少なくとも過去には旺文社スタッフが英検問題の作成に関わっていたと見るのが自然かと思います。

英検対策本や過去問などの英検関連書籍においては、旺文社が圧倒的シェアを誇ります。歴史的経緯からも、旺文社の外郭団体として英検が始まったわけですし、日本英語検定協会と旺文社本社の住所が同じことからも、人的・運営的つながりは当然あるでしょう。

旺文社と日本英語検定協会は問題作成、出版、デジタルツールなどで支え合うビジネスモデルになっていると思われます。

2026年現在、旺文社は、生成AIと独自の技術を組み合わせた英検に特化したライティングAI採点を搭載したサービス(英検過去問)も提供しています。

 

参考資料

 

会社沿革 | 旺文社
旺文社の会社沿革ページです。
旺文社「受験生のための英検®カコモン」公式サイト
「英検®カコモン」はリニューアル形式を含む英検の過去問がスマホで解けるwebアプリです。