中華ドラマで中国語学習!大富豪、億万長者、大金持ち、貧乏に関するの単語、漢字、フレーズ、表現の日本語訳は?

● 中華ドラマで中国語学習!大富豪、億万長者、大金持ち、貧乏に関するの単語、漢字、フレーズ、表現の日本語訳は?)

こんにちは、えりこです。中国語勉強中です。

中華ドラマには、大富豪が登場するドラマがとても多いです。日常生活とかけ離れた世界は、ドラマの設定としてとても魅力的なのでしょう。

数が多くなりそうなので、ページを分けました。

億万長者 大金持ち関連の単語、表現。この記事です。

4文字の言葉は、こちらにまとめています。

恋愛、結婚男女関係の単語、表現は、こちらにまとめています。

人を褒める・貶す単語、表現は、こちらにまとめています。

一般(上記以外の)の単語や表現、フレーズは、こちらにまとめています。

中国語のドラマで出会った単語 大富豪、億万長者、大金持ち関連の単語やフレーズ

大款

「大款」(dà kuǎn)は中国語のスラング表現で、以下のような意味を持ちます:
・大金持ち、富豪
・一攫千金を得た新興成金
・派手に金遣いをする人

この言葉の特徴:
・やや俗語的な表現で、主にカジュアルな会話で使われます。
・しばしば皮肉や批判的なニュアンスを含みます。
・単に裕福というだけでなく、派手な金遣いや見栄っ張りな態度を暗示することがあります。
・1990年代以降、中国の経済発展と共に広く使われるようになりました。

使用例:
他最近成了大款,天天出入高级餐厅。
(彼は最近大金持ちになって、毎日高級レストランに出入りしている。)
别装大款了,我知道你的工资。
(金持ちのふりはやめなよ。君の給料を知ってるんだから。)
この言葉は、急速な経済成長によって生まれた新しい富裕層を描写するのによく使われます。ただし、公式の場面や文書では適切でない場合があるので、使用には注意が必要です。

千金

少女漫画によくある設定ですが、とんでもないほどの大金持ちはよく登場します。

ドラマでは「お嬢さん」の意味でよく出てきます。

中国語での「千金」(qiānjīn)には主に以下の意味があります:

1.金銭的価値
大金、多額の金銭を指します。例えば:
千金难买 (qiānjīn nán mǎi) – 幾ら大金を積んでも買えない、その価値は計り知れない。

2.非常に価値のあるものを表します。
比喩的な用法
貴重なものの比喩として使われます。例:
一字千金 (yī zì qiānjīn) – 1字が千金に値する、極めて貴重な墨跡。
時間の貴重さを表現する際にも使用されます:
一刻千金 (yī kè qiānjīn) – 一刻千金、時は金なり。

3.人物を表す用法
良家のお嬢さん、ご令嬢を指すこともあります。例:
千金小姐 (qiānjīn xiǎojiě) – お嬢様、ご令嬢。
闺阁千金 (guī gé qiānjīn) – 深窓の令嬢。

このように、「千金」は単に金銭的な価値だけでなく、貴重さや高貴さを表現する多様な意味を持つ言葉です。文脈によって、大金、貴重なもの、あるいは高貴な身分の女性を指すことがあります。

金湯匙

「金湯匙」(jīn tāng chí)は中国語で以下のような意味を持つ表現です:
経済的に裕福な家庭や良い家柄に生まれた人を指します。
「含著金湯匙出生」(金のスプーンをくわえて生まれる)という表現でよく使われます。
生まれながらにして恵まれた環境にある人、特に裕福な家庭に生まれた人を表します。
この表現は、人生の出発点での不平等や、生まれによって与えられる特権を批判的に表現する際にも使われます。
英語の “born with a silver spoon in one’s mouth”(銀のスプーンをくわえて生まれる)に相当する表現ですが、中国語では「金」が使われています。
この表現は、社会の格差や階級差を表現する際によく使用され、特に若い世代の間で、自身の境遇や社会の不平等を語る際によく用いられます。

なお、「金湯匙」(금수저 – geumsujeo)という言葉は韓国語でも広く使われています。

韓国では「金湯匙」は社会階級を表す言葉として使われており、最上位の階級を指します。
韓国の基準では、「金湯匙」の家庭は財産が20億ウォン(約5600万円)以上、年収が2億ウォン(約560万円)以上とされています。
韓国では「金湯匙」に対して「土湯匙」(흙수저 – heuksujeo)という対義語があり、貧しい家庭に生まれた人を指します。
中国ではこのような明確な対義語は一般的ではありません。

中国語で『一爷』『二爷』『三爷』などを人物について使う場合、主に以下のような意味があります:
家族内での呼称

『一爷』: 通常、家族内で最年長の男性を指します。多くの場合、祖父を意味します。
『二爷』: 二番目に年長の男性親族を指します。例えば、父親の弟(叔父)などを指すことがあります。
『三爷』: 三番目に年長の男性親族を指します。
社会的地位や役割
これらの呼称は、家族以外の文脈でも使われ、社会的地位や役割を示すことがあります:
『一爷』: 最も尊敬される、あるいは権力のある人物を指すことがあります。
『二爷』『三爷』: 組織や集団内での地位や序列を示すことがあります。

文学作品や伝統芸能での使用
小説や演劇などの作品では、これらの呼称が登場人物の地位や関係性を表現するために使われることがあります。
注意点
これらの呼称の使用は、地域や文脈によって異なる場合があります。また、現代では使用頻度が減少している傾向にあり、主に伝統的な文脈や年配の人々の間で使われることが多いです。

上記の他、太子爷 young master 少爷 という表現もドラマに出てきました。

拿钱砸

「拿钱砸」(ná qián zá)は中国語のスラング表現で、以下のような意味を持ちます:
お金を使って問題を解決する、または目的を達成する
大金を投じる、大量の資金を投入する
お金の力で人を買収したり、影響を与えたりする
この表現は、お金の力を利用して何かを実現しようとする行為を表しています。多くの場合、やや否定的なニュアンスを含んでいます。
例文:

「他就是靠拿钱砸才进了这个公司。」
(彼はお金の力を使ってやっとこの会社に入れた。)
「不要总是想着拿钱砸,有些问题是钱解决不了的。」
(いつもお金で解決しようとするな。お金では解決できない問題もあるんだ。)

中国語のドラマで出会った単語 貧乏関連の単語やフレーズ

寒微

「寒微」(hán wēi)は中国語で以下のような意味を持つ表現です:
貧しく身分が低いこと
「寒」は寒々しい、貧しいという意味を、「微」は小さい、低いという意味を表します。合わせて、経済的に貧しく社会的地位も低い状態を指します。
出身が humble(謙虚、つつましい)であること
生まれや育ちが裕福ではなく、社会的に高い地位にない家庭の出身であることを表現します。
才能や能力が乏しいこと
才能や能力が乏しく、目立たない状態を指すこともあります。
この言葉は、しばしば自分や他人の出身や境遇を謙遜して表現する際に使われます。例えば:
「我出身寒微」(Wǒ chūshēn hán wēi) – 私は humble な出身です。
「他虽然出身寒微,但凭借自己的努力成功了」(Tā suīrán chūshēn hán wēi, dàn píngjiè zìjǐ de nǔlì chénggōng le) – 彼は humble な出身だが、自身の努力で成功した。
このように、「寒微」は単に経済的・社会的な状況を表すだけでなく、謙遜の意味合いも含んでいる表現です。

 

喝西北风

「喝西北风」(hē xīběi fēng)は中国語の慣用句で、以下のような意味を持ちます:
・何も食べるものがない、飢えている状態を表す
・生活に困窮している、貧しい暮らしをしている
・収入がない、仕事がない状況を指す

この表現の構成要素を分解すると:
喝 (hē): 飲む
西北风 (xīběi fēng): 北西の風
直訳すると「北西の風を飲む」となりますが、比喩的に使われます。

この慣用句の由来は、中国の北西部が乾燥した地域で、そこから吹いてくる風が冷たく乾燥していることから来ています。つまり、栄養価のないものを「飲む」ことで、何も食べるものがない状況を表現しています。
使用例:
他失业了,只能喝西北风。
(彼は失業して、食べるものもない状態だ。)
如果不努力工作,你就只能喝西北风了。
(一生懸命働かなければ、貧困に陥ってしまうよ。)
この表現は、経済的困難や生活の苦しさを表現する際によく使われます。