小さきヨハネス ”De kleine Johannes” Frederik van Eeden

書誌事項

タイトル De Kleine Johannes

著者: Frederik van Eeden

初版: 1887 年 151 ページ

出版社: Manteau

ジャンル: ファンタジー

登場人物

ヨハネス

想像力豊かな少年。物語の中で、子どもから青年へと成長?

ウィンデキンド

太陽の子?自然についてはなんでも知っていて、ヨハネスに植物や動物の言葉を教える。

ウィスティク

賢くておしゃべりな小人

ロビネッタ

愛を象徴している?

プルイザーとサイファー博士

科学を信頼している。証明できないものは信じず、夢なんてバカバカしいと思っている。

要約 ネタバレあり。

想像力豊かな少年ヨハネスは、大きな庭のある古い家に父と愛犬プレストと猫と暮らしている。

ある晩、彼は湖で小舟を見つけ、それに乗り込む。ヨハネスが眠っているとトンボがやってきて、妖精ウィンデキンドに返信する。ウィンデキンドはヨハネスの体を小さく縮めて、植物や動物の世界へと連れて行く。

ヨハネスは、コオロギがすべての動物の上に立つ動物であると学ぶ。人間はもっと下。ウィンデキンドはヨハネスをウサギの穴の中のパーティに連れて行く。妖精の王はヨハネスに鍵を渡す。その後、二人は外で一緒に寝てしまう。

ヨハネスは、不思議な夢を見たと思ったが、手には鍵があった。ヨハネスとウィンデキンドは、ヨハネスの父に見つからないように鍵を隠す。

鳩がヨハネスに羽を与え、ヨハネスは空を飛べるようになる。ウィンデキンドと一緒に蟻を訪ねる。蟻は自分たちを平和主義者とみなし、他の蟻を戦士アリとみなしている。ヨハネスは、人々が森の平和を乱す様子を見る。彼はウィンデキンドと一緒にいると決意する。

ウィンデキンドから小人の話を聞いたヨハネスは、賢い小人のウィスティクに会いにいく。クモの英雄クリベルハウの本を読む。他の本ではクリベルハウは悪役。ヨハネスは真実を知りたいと考える。ウィスティクはすべてに答える真の書があるという。

ウィンデキンドは真の書を探しに行った人は不幸になっているというが、ヨハネスは再びウィスティクに会いにいく。ウィスティクは『金の箱は人が持っている、金の鍵はエルフが持っている、エルフの敵はそれを見つけられない、人の友はそれを開くだけ、春は適切な時期、ロビンは道を知っている。」という。ウィンデキンドはがヨハネスがウィスティクに会うのをよしとせず、ヨハネスの体を人間のサイズに戻す。

ヨハネスは森の中をさまよい歩く。冬を過ごすために、庭師の家でしばらく一緒に暮らす。一緒に神様についての本を読む。

ヨハネスはコマドリを連れた金髪の少女ロビネッタに出会い、一緒に楽しい時間を過ごす。ヨハネスはロビネッタに真の書について尋ねる。ロビネッタは真の書を知っているという。ロビネッタの父がヨハネスに聖書を渡すが、ヨハネスはこの本は違うと言い、ロビネッタの父は、ロビネッタがヨハネスに会うことを禁じる。

ヨハネスは一人で本を探しに行き、プルイザーに会う。プルイザーは自分だけが本物で、ウィスティク以上のことを知っており、ヨハネスを助けることができると言う。

プルイザーはヨハネスを街に連れていき小さな部屋に滞在させる。そこでサイファー博士とハイン(死神)に出会う。サイファー博士はウサギの世話で忙しい。博士はヨハネスが本を見つけるのを手伝いたいと言う。

プルイザーはヨハネスに町の人々の苦しみを見せる。パーティーに行き、笑顔の人々の虚栄心が強く、退屈していることを話す。一緒に墓地に行き、パーティーに参加していた一人の墓を見る。半世紀後のヨハネス自身の墓の中も見せる。ヨハネスは気を失ってしまう。

ヨハネスはサイファー博士のもとで勉強する。だんだん暗くなってくる。サイファーはプルイザーに何かを賞賛することを許さない。サイファーが、すべてが無意味であることに気づかせてくれる。ヨハネは徐々にウィンデキンドとロビネッタのことを忘れ始める。プルイザーは、ヨハネスがサイファー博士のようにならなければならないと言う。ヨハネスは幼い頃と父親を懐かしむようになる。

春、ヨハネスが砂丘に帰る。プルイザーとサイファー博士と一緒に病人を見舞いに行くが、それは自分の父親であった。

ヨハネスの父親が死ぬと、プルイザーは検死をしようとする。ヨハネスは許さず、プルイザーは姿を消す。死の床には死であるハインが座り、「自分は正しいことをした」と言う。ヨハネスはハインと一緒に行きたいと言う。ハインは、ヨハネスが人を愛しすぎているからと断る。ハインと一緒にボートに乗って浮かんでいるウィンデキンドが戻ってくる。

正体不明の人物が現れる。ヨハネスはウィンデキンドとハインが一緒に「偉大なる光」に向かって行くのを見る。ヨハネスは彼らと一緒に行くか、人間と一緒に行くかどちらかを選ばなければならない。結局、ヨハネスは人間と自由を選ぶ。

「いつか、小さなヨハネスのことをもっと話すかもしれないが、その時はおとぎ話のようには思えないだろう」という一文で物語は終わる。

オーディオブック

De Kleine Johannes by Frederik van EEDEN read by Bart de Leeuw | Full Audio Book

De kleine Johannes (Frederik Van Eeden) [Full AudioBook]

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要約

Samenvatting De Kleine Johannes (De Alphaman)

古い映像

Collectie Theater Instituut Nederland.

‘De kleine Johannes’ (1930) van Frederik van Eeden